月探査衛星かぐやと小惑星探査衛星はやぶさ(2007/06/24)
 
2007/08/16に月探査衛星かぐや(SELENE)が打ち上げられる予定である。
目的は月の起源と進化の調査とのことで、重さ3トンの衛星を月周回軌道に投入し米国のアポロ計画
でも明らかにならなかった部分を調べるための15のミッションを遂行する予定。
詳細はJAXAのホームページを参照。
中国やインド、米国なども相次いで月探査衛星を打ち上げる予定であり、注目されることになるだろう。
現時点ではあまり知られていないことだが、実は日本は1990年に工学試験衛星を打上げ月周回軌道
制御や月スィングバイなどかなり高度な実験を行っていて今回が初めてではない。この衛星「ひてん」は
3年2ヶ月の間活躍し、最終的に「月に衝突させて」いる。
「かぐや」には再び輝かしい科学的な成果、技術的な成果を挙げてもらいたい。
 
 また2005/11に小惑星イトカワに着陸した探査衛星「はやぶさ」は衛星の姿勢制御用のリアクション
ホイールの故障や化学スラスタ燃料漏れに伴う衛星のスピンなどで太陽電池パネルを太陽に向ける
ことができないなど数々の困難に見舞われ満身創痍状態となったが、衛星に残された正常な部分の
機能を使ってどうにか問題を克服、今年4月に地球への帰途についた。国産で世界最先端の技術を
誇るイオンエンジンは健在であり、これを用いて帰還してくる。
イトカワに着陸したのは間違いないが、小惑星の表面を持ち帰るサンプリングについてはうまく行ったか
不明である。「はやぶさ」は猛スピードで地球を通り過ぎながら、サンプリングカプセルを投下してくれる
予定なので、それを回収すればイトカワのかけらが入っているか確認できることになる。
がんばれ「はやぶさ」!
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