2007/08/16 タイトル更新
地球温暖化とメタンハイドレート(2007/02/26)
 
2007/02/12に地球温暖化を当HPにアップしました。最初は物理系のカテゴリーに分類
しようと思いましたが、最近の台風やハリケーンの大型化や海洋における生物の生息域の
変化(例えば、温帯の海域に熱帯の生物が移動してきている)、海水面上昇による南洋の島
の水没など、本当に抜き差しならない状況になってきているのではと感じ、特に人類の活動
に影響されるところが多いと考え、「地球関連」に含めました。
 
2007/02/12にアップした地球温暖化の中では、太陽と地球の熱平衡と一層大気モデルによる
温室効果を示し、温室効果ガスの増加とアルベドに温暖化が左右されると述べました。
温室効果ガスには二酸化炭素や水蒸気以外に深海底に溜まったメタンハイドレートが大きな
要因になるという話もあります。メタンハイドレートは深海の低温、高圧力でメタンと水が結晶化
した固体の物質で、火をつければ燃えるのでエネルギー資源にもなります。
 
メタンハイドレートは、従来の化石燃料よりも二酸化炭素の排出量も小さいという利点もあり、
地球温暖化に有用とも言われています。
但し、今後地球の温度が上がると深海底の温度が上昇してメタンハイドレートからメタンが放出
され、大気中に出てくると二酸化炭素などより大気の熱の蓄積効果が大きいので地球温暖化が
一気に進むという話もあります。
 
つまり、メタンハイドレートはうまく使えば二酸化炭素の排出が少ない地球温暖化に有効な資源
であり、その一方で温暖化が進む中で放置された場合は地球温暖化を進めてしまうという諸刃
の刀の側面をもった物質といえるかもしれません。
また、固体なので採取しにくい、採取方法によっては大気へのメタンの放出が懸念されるといった
取扱が困難な物質ですが、これをどう使うのか(または使わないか)は地球温暖化での鍵をにぎって
いるかもしれません。
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