衛星軌道(その2) (2008/02/24)
  衛星軌道(その1)の式を用いて、衛星の軌道変換を計算してみる。
 例えば、ウィキペディアに載っている「静止トランスファー軌道」を例に計算を行ってみる。

 地表面の重力加速度 (m/s2)であり、  半径(km)の天体を   高度(km)の円軌道で周回する衛星について   この円軌道をパーキング軌道として、   高度(km)の円軌道に衛星を投入したい場合、 衛星のロケットを利用して、どのように投入されるか物理的な計算をしてみる。  
1.パーキング軌道上で    速度(m/s)から短時間に   速度(m/s)まで変化させる。 これにより一旦衛星は下記の楕円軌道(TO:トランスファー軌道)に投入される。   近地点高度(km):パーキング軌道の高度と同じ   遠地点高度(km) 尚、での衛星の速度は(m/s)となる。   この部分の計算は、投入したい近地点と遠地点の天体中心からの距離が分かっている   ので、衛星軌道(その1)の式(10)を用いて面積速度Sを求め、さらに式(6)から近地点、及び   、遠地点での速度を求めている。 2.楕円軌道に投入されたあとは、でさらにアポジモーターを使って、   短時間に衛星速度を(m/s)に変化させると目的の円軌道に投入される。  
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